CentOS ディスク追加~RAWデバイス方式~

Linux

インフラエンジニアのしずくです<(_ _)>

CentOS ディスクの追加~共通~の続きの一つRAWデバイスの設定方法について今回はご紹介します!

【RAWデバイス方式・ディスク設定】

領域フォーマット

今回はxfsというファイルシステムへフォーマットしてOSが該当のディスクを使用できるようにします。
※ほかのファイルシステムへフォーマットしても問題ありません。

こちらはフォーマットされたデバイスのファイルシステムやUUIDを表示させるコマンドです。
※作業の前後で実行してください。

blkid

こちら、実行例になります。TYPEがファイルシステムの形式、UUIDはファイルシステムを識別するためのUUID、PARTUUIDはパーティションを識別するためのUUIDです。
※UUIDとは全世界で重複することがないようにされている一意のIDです。

[root@localhost ~]# blkid
/dev/sda1: UUID="4289adec-b890-424f-aa6e-1fcd5b6e65eb" TYPE="ext4" PARTUUID="f5591a1e-01"
/dev/sda2: UUID="bEKvBR-hojT-563r-Kc16-AnIQ-TUbh-fBHDPw" TYPE="LVM2_member" PARTUUID="f5591a1e-02"

下記2つのコマンドが実際にxfsというファイルシステムでフォーマットをかけるコマンドになります。

mkfs.xfs 【「parted -l」で確認したデバイス名】

もしくは

mkfs -t xfs 【「parted -l」で確認したデバイス名】

こちら、実行例になります。上記どちらのコマンドを実行しても同様の結果が得られます。

mkfs -t xfs /dev/sdb 
meta-data=/dev/sdb               isize=512    agcount=4, agsize=655360 blks
         =                       sectsz=512   attr=2, projid32bit=1
         =                       crc=1        finobt=1, sparse=1, rmapbt=0
         =                       reflink=1
data     =                       bsize=4096   blocks=2621440, imaxpct=25
         =                       sunit=0      swidth=0 blks
naming   =version 2              bsize=4096   ascii-ci=0, ftype=1
log      =internal log           bsize=4096   blocks=2560, version=2
         =                       sectsz=512   sunit=0 blks, lazy-count=1
realtime =none                   extsz=4096   blocks=0, rtextents=0

もし下記のような結果が返ってきた場合、ディスクが空でない場合などに出力されます。その場合は「-f」オプションを付与して上記コマンドを実行してください。

mkfs.xfs: /dev/sdb appears to contain a partition table (gpt).
mkfs.xfs: Use the -f option to force overwrite.

RAWデバイス領域のマウント

下記のコマンドでデバイスをマウントしましょう!
こちらで注意していただきたいのは、マウントポイントは先に作成しておく必要があります。こちらの作成は「mkdir」コマンドなどを使用してディレクトリを作成すればOKです!

マウント状態を出力するコマンドです。
※作業の前後で実行してください。

df -h

こちら実行結果です。「ファイルシス(テム)」はデバイス名、「サイズ」は総容量、「使用」は使用領域サイズ、「残り」は空き容量、「使用%」は使用率、「マウント位置」はマウント先を示しています。
※こちらのサイズなどはあくまでOSが認識している領域のみなります。

ファイルシス        サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs              382M     0  382M    0% /dev
tmpfs                 399M     0  399M    0% /dev/shm
tmpfs                 399M  5.7M  393M    2% /run
tmpfs                 399M     0  399M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/cl-root    37G  1.6G   36G    5% /
/dev/sda1             976M  136M  774M   15% /boot
tmpfs                  80M     0   80M    0% /run/user/0
/dev/sdb               10G  104M  9.9G    2% /data

こちらのコマンドで実際にマウントしましょう。 こちらは実行結果は基本的に帰ってきません!

mount 【「parted -l」で確認したデバイス名】 【マウント先のディレクトリ(マウントポイント)】

ここまで実施しただけでは、OS再起動する度にマウントしなければいけません。そのため、fstabというファイルにOS再起動を行っても、自動でマウントさせる設定を記載します。

上記の上記の中で確認した「blkid」コマンドの結果のUUIDを控えて、下記のコマンドで、fstabファイルのバックアップと編集を行います。

cp -p /etc/fstab /etc/fstab_org
vi /ets/fstab

「cp -p」コマンドはパーミッションや所有権などを保持したままファイルをコピーします。また「vi」コマンドはファイルを編集するためのコマンドで、入力モードになるためにはいろいろな方法があるのですが今回はひとまず、「i」を押下して、下記の内容に合わせて記載してください。また、「vi」編集を終了させるには「Esc」キーで編集モード(インサートモード)から抜けて、保存して完了させる場合は「:wq」、保存せず終了する場合は「:q!」を入力します。

#このような形で記載されています。
/dev/mapper/cl-root     /                       xfs     defaults        0 0
UUID=4289adec-b890-424f-aa6e-1fcd5b6e65eb /boot                   ext4    defaults        1 2
/dev/mapper/cl-swap     swap                    swap    defaults        0 0
#今回の記載は下記のようにしましょう。(xfsのファイルシステムでフォーマットした場合のみです。)
#また、それぞれ半角スペースで区切っていますので、区切り忘れがないか確認してください!
UUID=【控えたUUID】 【マウントポイント】 xfs defaults 0 0

「df -h」で作業前後を確認しながら、下記のコマンドでfstabに記載された内容通りにマウントされるかを確認します。こちらは実行結果は基本的に帰ってきません!

mount -a

おわりに

こちらで、RAWデバイスをそのままOS上のデバイスとして利用させる方法は終わりです!お疲れ様でした(❁´ω`❁) 

Posted by shizuku-LH