Minecraftサーバー構築

2022年7月9日マインクラフト

インフラエンジニアのしずくです<(_ _)>

今回はマインクラフトというゲームのサーバー構築の方法について触れていきます！
ここではJava版のバニラについてやっていきます♪
※今後、統合版やJavaとバニラのクロスプレイ、プラグインサーバ、Modサーバなどの構築についてやっていきます！

【製品について】

Java版はPCのみでプレイできる製品です。
統合版はPC含めて、PS4、任天堂switch、スマホなど様々な環境でプレイできる製品です。

Java版では、ファイル操作などを行うことができるため、Modの導入ができますが、統合版ではできません。
また、公式が出しているRealmsというサーバーではJava版と統合版でのクロスプレイができません。
※PC、PS4版の統合版を持っていないため、どのような仕様か不明です(ﾉ´□｀)

【バニラとは？】

バニラとは、Modやプラグインを導入していないサーバーやクライアントのことです♪
Modサーバーとは、サーバーおよびクライアントにjavaで作成したjarファイルを所定の位置に配置し、
特別な機能や特別なアイテムを使用できるようにしたサーバーです♪
プラグインサーバーとは、Modと異なりサーバー側へのみjavaで作成したjarファイルを所定の位置に配置します。
Modよりクライアント側の敷居は低いですが、その分Modよりできることは少ないです。

サーバーとクライアントの関係について

クライアントで個々のアカウントを作成し、サーバーへ接続して遊びます。
※クライアントは各製品を購入しますが、サーバーは無料で配布されています。

【バニラサーバー構築の前提条件】

今回はバニラサーバー構築を行いますが、そのための前提条件を上げさせていただきます♪
※Linuxサーバー上にバニラサーバーを構築します。

• 本サイトのssh設定まで完了していること
• 本リンク(公式)よりサーバーファイルをダウンロードします。

サーバーファイルについてですが公式では最新バージョンしかダウンロードできません。
旧バージョンのバニラのサーバーファイルをダウンロードする場合はこちらからダウンロードして下さい。
※公式ではないため、セキュリティ観点で不安な方はご利用をお控え下さい。

【バニラサーバー構築】

Javaのインストール

マイクラサーバーを動作させるためには、バニラやMod、プラグインサーバーに限らずJREが必要です♪
それぞれのマイクラのバージョンによって、必要なJavaのバージョンも異なります。

dnf list installed | grep java-11
dnf -y install java-11-openjdk
dnf list installed | grep java-11
java --version

dnf list installed | grep adoptopenjdk-16
ls /etc/yum.repos.d/adoptopenjdk.repo | vi /etc/yum.repos.d/adoptopenjdk.repo
dnf -y install adoptopenjdk-16-hotspot.x86_64
dnf list installed | grep adoptopenjdk-16
java --version

[AdoptOpenJDK]
name=AdoptOpenJDK
baseurl=http://adoptopenjdk.jfrog.io/adoptopenjdk/rpm/centos/7/x86_64
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=https://adoptopenjdk.jfrog.io/adoptopenjdk/api/gpg/key/public

dnf list installed | grep java-17
dnf -y install java-17-openjdk
dnf list installed | grep java-17
java --version

Javaのバージョン切り替え

下記のコマンドを使用することで
同じサーバ内にインストールされているJavaのバージョンをコントロールできます♪

alternatives --config java

サーバーの実行ディレクトリ作成

ここではマインクラフトサーバーが動作するディレクトリ(フォルダのようなものです)を作成します♪
※【バージョン】には動作させるマイクラのバージョンを入れましょう(｡･･｡)

mkdir -p /minecraft/minecraft_【バージョン】

サーバーファイルのアップロード

TeraTermを使用してssh接続されていると思いますが、TeraTermの機能の一つである
「ssh scp」(ファイル転送)を使用しましょう♪

サーバーファイルの名前変更

下記のコマンドでアップロードしたファイル名の変更及びファイル移動を実施します♪

mv /tmp/【サーバーファイル名】 /minecraft/minecraft_【バージョン】/server.jar

サーバーの実行

2021年の暮れにマイクラが使用しているプログラミングに脆弱性が発覚しました。。。
※マイクラ限定の脆弱性ではありません。
そのためバージョンごとに起動方法が変わりました♪
※初回起動時は、 EULA への同意が求められるため、
次項の「EULAの同意メッセージ」の対応を実施して下さい。

dnf -y install wget
wget -P /minecraft/minecraft_【バージョン】/ https://launcher.mojang.com/v1/objects/dd2b723346a8dcd48e7f4d245f6bf09e98db9696/log4j2_17-111.xml
java -Xmx1024M -Xms1024M -Dlog4j.configurationFile=log4j2_17-111.xml -jar server.jar nogui

dnf -y install wget
wget -P /minecraft/minecraft_【バージョン】/ https://launcher.mojang.com/v1/objects/02937d122c86ce73319ef9975b58896fc1b491d1/log4j2_112-116.xml
java -Xmx1024M -Xms1024M -Dlog4j.configurationFile=log4j2_112-116.xml -jar server.jar nogui

java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar -Dlog4j2.formatMsgNoLookups=true nogui

EULAの同意メッセージ

EULAとはマイクラサーバーの利用規約のことです。
これに同意しなければ、サーバーとして利用することはできません。
「/minecraft/minecraft_【バージョン】/eula.txt」ファイルの内容を編集しましょう！
下記コマンド実行後は、再度 サーバーの実行を行っていただければ、問題なくサーバーとして利用できます♪

sed -ie "s/eula=false/eula=true/g" /minecraft/minecraft_【バージョン】/eula.txt

【接続確認】

バニラサーバーを起動させた状態で、バニラサーバーのIPアドレスとポート番号(デフォルトでは「25565」)を指定してサーバーへ接続することで、バニラサーバーに入りマルチプレイをすることができます♪

ゲームを開き、「マルチプレイ」をクリックしましょう♪

右下の方にある「サーバーを追加」をクリックしましょう♪

「サーバー名」には任意の文字を、「サーバーアドレス」には「バニラサーバーのIPアドレス:バニラサーバーのポート(デフォルトで25565)」を入力して、完了を押すと一覧に表示されるようになります♪
※「:」(半角コロン)を忘れずにつけてください！

一覧に表示されるようになれば一覧から遊びたいサーバーを選択して、「サーバーに接続」をクリックしてサーバーに入りましょう♪
※サーバーに接続できない場合は原因がいろいろ考えられますので相談してください(^_^)

おわりに

今回はJavaのバニラサーバーの構築について触れました。
Java版だけでなく統合版のサーバーやJava、統合版のクロスプレイサーバーなどの構築について記事にさせていただきます♪
ほかにもご要望があればお伝えいただければと思います！